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2007年 12月 26日
・田崎英明『無能な者たちの共同体』。良い意味で異様な本。5年前に出ていたら、とやはり思ってしまう。
・BURIALのセカンドをやっと聴いたんだけど、しかしどうしてイギリス人てのはこう、すぐに堪え性が無くなってVOを入れたがるんだろうね。くぐもりまくった音像は好みだけど、前作の方が好きだったなあ。 ・お陰様でエクス・ポは発売一週間でウチのネット通販のみで既に500冊以上の売り上げを記録しています。でもまだまだ。もう来年2月刊行の第2号の準備にも入っていますが、続けていくためにはちゃんと売れてくれないと。その為にも是非是非、各所で話題にしてください。雑誌や各媒体での紹介記事や、ブログなどでの言及、口コミなどなど、何でもいいのでよろしくお願いします。この雑誌は僕にとって、あらゆる意味で「実験」なので、希望に満ちた結果を出したいのです。 ・そういえばエクス・ポ的理念(別名UNKNOWNMIX的理念)に則ったオムニバス・アルバムが、いつの間にか(?)リリースされています。『FAR FOR FUR』。古橋彩のデザイン、チダコウイチのディレクションによって催されたブランド「FUR」の東京コレクションでのショウ音楽の音盤化です。過去のエントリ(9月2日、3日)でも書きましたが、チダさんから久々に音楽監督を頼まれたので、折角の依頼なのだから出来るだけブッ飛んだアイデアでやろうと思い立ち、宇波拓、伊東篤宏、ヘア・スタイリスティックスこと中原昌也のお三方にそれぞれ別々に15分(ショウ自体はそれぐらいの長さなので)のオリジナル曲を依頼し、本番ではその3曲を3台のCDJでそのまま同時再生しました(MIXではなく、ただ一緒に流しただけ)。その結果、場内は名状しがたい???で!!!な空気に覆われ、CDJを操作していた僕とライヴレコーディングの為に僕の隣に居た宇波君は、とんでもない轟音と混沌の支配する中、何を思いながらなのか粛々と歩いてゆくモデルさんたちのお姿を、けっして見ることが出来ませんでした(コワくて顔が上げられなかった笑)。CD『FAR FOR FUR』は、その3曲のトラックを収録したアルバムです。加えて述べておきたいことは、ファッションショウ用に提供した音源ということを離れても、この3曲がそれぞれのアーティストにとって、いずれも新機軸と言える仕上がりになっていることです。宇波君は5人編成で多数の楽器を使った作曲された演奏をポスト・プロダクションで編集、加工した凝りに凝ったトラックで、HOSEとマッティンとのプロジェクトとソロでやってることを全部ミックスしたような楽曲、伊東さんはオプトロンにカオス・パッドを併用し、ソロの新たなスタイルに挑んでいます。中原君はいわばサブリミナル・エロ電子音響で、ヘッドフォンで聴いてると音の位相のヘンさに頬が紅くなります。そしてボーナス・トラックとして、ショウ当日のライヴ音源も収録しておきました。正にこれぞアンノウンミックス中のアンノウンミックス、エクス・ポをご購入いただいた方に是非オススメしたい強力な一枚です。よろしくお願い致します!。
by ATSAS
| 2007-12-26 23:14
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