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2007年 09月 21日
・僕のブレインズ「批評家養成ギブス」第一回。今日までまったく準備が出来なかったので、朝からカリキュラム、参考文献リスト、資料作りなどなど。でも、ひとに話すということは、自分自身がやっている事、考えている事を省みることでもあるので、良い機会だと思う。
・色んな方が来てくれた。これからこの二十名と、十回五ヶ月間、一緒に色々考えていく。今日の所は僕が「批評」ということをどんな風に考えているのか、一気に二時間半以上も喋った。長いね。でも楽しかった。 ・その後も半分以上の方が残ってくれて、ビールを呑みつつ結局、零時前くらいまであれこれ喋った。疲れは更に極まったが、元気が出た。次回以降もよろしく。 ・折角なので今日話すために作ったメモを↓に貼付けておこう。自分用の走り書きなのでよくわからないと思うけど、僕は普段こういうメモ自体まったく用意しないので非常に珍しい。 批評家養成ギブス@BRAINZ 佐々木敦 1。「批評家養成ギブスは何をするのか?/批評とは何なのか?」 ●批評とは何か? 批評家とは何者か? 批評家は何をするのか? ライターでも評論家でもなく、批評家と名乗る理由。 映画とか音楽とかを取ってしまった理由。プロパー ジャンルの横断? むしろ通底とか貫通と言いたい どのジャンルからも「外」にいる アカデミシャンでもない、専門家でもない。むしろアマチュア。ロラン・バルト。 当事者性への批判 高橋源一郎 批評には必ず対象がある。何かについて 距離が存在する 自己批評だって同じ 批評には読者(受け手)がいる。受け手がその対象と出会う前か後に批評は関与する。 紹介 感想 分析 敷衍 レビュー RE-VIEW コラム 批評文の自律・自立 批評=作品ということについて 批評は自己表現ではない。 しかし、自己表出を避けることもできない。 ●批評と対象は、どのような関係を結ぶのか? 批評と価値評定は必ずしも同じではない。 絶対評価と相対評価の違い シネフィル 音楽狂 目利き 量的体験と質的体験 好き嫌いを客観評価へと強弁する? 価値判断のゲーム 小林秀雄 真贋 骨董 青山二郎 ティエリー・ド・デューヴ 絵画唯名論 何がいいか?、どういいのか? 岸野雄一さんとの話 西島大介君 HOSE 良い/悪いのその先に、批評はある。 可能性の中心 視点 対象自身も気付いていない可能性 作家主義の否定 ヒッチコック ●批評をどう書くのか? 知識と情報 批評に知識は絶対条件ではないが、頭が悪くては書けない。 読んだから書く作家と、読まずに書く作家、、、 批評と研究発表は違う。 ネット、検索。外付けハードディスクのメタファー 批評も読みものである。 文章、文体は上手い方がいいし、個性的なほうがいい。 その為には他者の批評=言葉を沢山読まなければならない。 スタイル、ギミック、トリック 仕掛け 全てを書くことは出来ない 圧縮と省略と編集 ヘッズも批評。リリースも批評。喋るのも批評。 音楽は聴かせる方が手っ取り早いし、聴かないと始まらない(し終わらない)。 だが、ことばが不要なわけではない。むしろだからこそ必要。 書くことを超えて。書くことに立ち返る。 批評は定義されない。厳密な定義付け的なことと批評は違うものだから。
by ATSAS
| 2007-09-21 23:26
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