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2007年 08月 01日
・『桜庭一樹読書日記』。「少年になりーー本を買うのだ」。超多忙な売れっ子作家でありながら、この猛読ぶり。おしなべてエンタメ/ラノベ系の小説家の方が、いわゆる「文学プロパー」の作家よりもずっと読書家なような気がする。これはたぶん、前者の方が後者よりも「読むことが大好きなのが嵩じて書く側になった率」が高いからではないか。文芸誌/純文学系の本はどんどん売れなくなってるのに、文芸誌新人賞への応募数は増えるばかり、というデータにも、それは現れている。読むことなしに書くことなどけっして始まらない、と思うのだが。
・円城塔「Boy's Surface」(「SFマガジン」9月号)。素晴らしい。それを「SF」と呼ぶのか「文学」と呼ぶのか「小説」と呼ぶのかはともかくも(というかそういうことは最早どうでもよくて)、僕が今いちばん読みたかったモノは正にコレだ!、という確信と、アタマとココロってやっぱり一緒のことなんだよねーという納得と共に圧倒的深度を持った感動が襲う。『SRE』以上に難解、という評言があちこちで散見されますが、そんなことないよとゆうか少なくとも自分はこの作品がやろうとしたことを完璧に理解していると思います(という錯覚を勝手に生じさせております笑)。 ・キップ・ハンラハンのCDが過去の何枚かのリリースと一緒に送られてきました。ありがとうございます。
by ATSAS
| 2007-08-01 23:53
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