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2007年 07月 06日
・古谷実『わにとかげぎす』第4巻。完結。雑誌は読んでないので、結末を初めて読んだ。これはもしかしたら、読む人によっては、なんとも腰の据わらない終わらせ方だと思うのかもしれない。確かに、数ある古谷作品の中でも、この最終話は、もっとも奇妙に拡散した、それでいて奇妙に説得的な(取りようによったら説教臭い?)ものになっている。がしかし、この何とも言えない奇妙に切れ味の鈍い終わりっぷりこそが、主人公・富岡の、ひたすら自省しグルグル迷妄しながらも変容(成長?)してきた心中そのものなのだ、ということなのだろう。この物語が、前作『シガテラ』の、残酷なまでに論理的な「続き」であることは明白だ。とともに、これはいわば二度目の『グリーンヒル』なのかもしれない、という気もする。『稲中』『僕といっしょ』に続いて発表されたあの作品も、後の『ヒミズ』『シガテラ』(この二作は実質的にはひとつの作品だと考えるべきだ)を思うと、過渡的な試みであった。ということは、古谷実は次なる連載で、またもや更なる跳躍を見せる、ということになるのだが……。
・同時発売された、驚きの『小説ヒミズ』。山崎燕三って何者? ・松岡正剛『ちょっと本気な千夜千冊虎の巻』。もちろん『千夜千冊』は持ってません。読みたいけど、約十万円分売不可は、さすがに手が出せない。 ・ヴィンコ・グロボカールの二枚組ベスト(?)盤。これぞアバンギャルド。 ![]() ・ウチの地下でゲラチェック中の大谷能生&吉住唯を急襲(笑)。皆さん、大谷君の初単著『貧しい音楽(仮)』は遂に来月発売になるそうですよ!。 ・渋谷O-NESTの倉地久美夫ワンマンに馳せ参じる。「円盤ジャンボリー」の初日でもある(明日明後日は行けないけど)。か、怪物を観てしまった…心底、震えた。MCの時のあらゆる意味での覚束なさ(笑)と、演奏中の到底人間業とは思えない超絶パフォーマンスの連続との落差がスゴ過ぎる。バックの稲田誠さんのベースも外山明氏のドラムスも度を越して凄まじく、あらゆる意味でジャスト的なるものから遠く遥かに離れて、無数の出来事が同時に別々にてんで勝手に起こっていながら、全体としてはまぎれもないひとつの強固で大きな音楽であるという奇跡に脱帽。円盤から出たばかりのひさびさのアルバム『スーパーちとせ』も勿論即購入。これは倉地氏の宅録多重ソロ録音で、マスタリングは宇波拓。その宇波君も1曲ゲストでギターを弾いたのだが、さすがの宇波君もかなり緊張しているのがわかった。 ・フロアで僕のムサビ生徒でもあるDJぷりぷり軍団がホットドッグを販売していた。「センセー買ってよー」と言われたけど300円は高いよーと断固拒否(笑)。でも売れ残ったらアレだから二、三個買ってあげればよかったな。ゴメンね。 ・興奮醒めやらぬまま、大谷君と蕎麦居酒屋で密談。内容はまだ内緒です。
by ATSAS
| 2007-07-06 23:54
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