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2007年 07月 01日
・ここ数年間の懸案のひとつであった、ある仕事を漸く終える。いやまだ終わってはないが、ともかくもひとまずは脱稿。自分でもどうしてこれほど時間がかかってしまったのかわからない。幾人もの方にご迷惑をおかけした(ちなみに90年代論ではありません…)。
・坪内祐三責任編集による「往書月刊」の「坪内祐三のアメリカ文学玉手箱」。東京堂での講演記録を読んで、自分の十代〜二十代前半の頃の小説体験を色々と思い出す。そうそう、ドナルド・バーセルミの数少ない長編の中のベスト『死父』も、レナード・コーエンの素晴らしくエロチックで幻惑的な長編小説『嘆きの壁』も、どちらも集英社の同じシリーズから出ていたのに長らく絶版、文庫にもなっていない。ジョン・バースは『フローティング・オペラ』と『旅路の果て』を読んでから『キマイラ』を読んでブッ飛んだ。『キマイラ』に出てくる「宝の箱を開ける鍵こそが宝なのだ」(だっけ?)という台詞には一時期心酔していた。トーマス・ピンチョンの「秘密のインテグレーション」を読んだのもジョン・ホークスの「茶番劇」(後に『激突』の題名で単行本が出ている)を読んだのも中央公論社の今は亡き文芸誌「海」だった。ああ懐かしい(苦笑)。 ・ヤス『五日性滅亡シンドローム』1巻。五日後に世界が滅亡するという噂が広がった学校を舞台とする学園4コマ。なかなか面白いです。
by ATSAS
| 2007-07-01 23:00
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