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2007年 06月 06日
・「革命後キューバの名盤復刻シリーズ」の一枚、トローンボーン奏者フアン・パブロ・トーレスの70年代のアルバム2枚をコンパイルしたCD、これはなるほど斬新な音作り。盛り上がります。
![]() ・後味の悪いことが複数。あーあ。自分なりの筋を通そうとすると、外形的には限りなく唯我独尊に見えてしまってるのかも?的なことが僕には時々あり、しかしほんとは本人自身、非常に滅入り消耗しメゲてもいるんですよ。。。 ・予定が詰まりに詰まってくる。 ・佐藤友哉『灰色のダイエットコカコーラ』読了。ちょうど「新潮」の新しい号が届いていて、三島賞の選考や関連記事が載っているのだが、僕的には『1000の小説とバックベアード』で受賞というのはあまりに出来過ぎというか何というか、候補になった時もコレでは獲らない方がいいんじゃないの、と思ってしまってたのだが(でも受賞自体は勿論めでたいことですが。しかし案の定というか推したお二人の選評を読んだ感想はアレアレアレという感じだったけど)、もしもアレがスルーされてコレ(=灰色)が代わりに候補になってたとしても、やっぱりコレで全然獲ってたのではないか、そしてそれはやっぱり全然アリなことだ、と思える(ややこしいな)、とても力のこもった作品だと思いました。ある意味『1000バク』の異工同曲というか、おなじテーマ(つうか宣言?)の人生生き方版みたいな感じなのだが(まあそれを言ったらユヤタン本は常に本質的には同じテーマなのだが)、特に大幅に改稿&書き下ろしたラスト一編というか結末の付け方には、『1000バク』のラストの「感動」を更にウン倍増ししたくらいのインパクトーーしかもそれはなかなかに複雑微妙でアンビヴァレントなインパクトなのですがーーがありました。端的に、コレは「文学」、いやコレが「文学」なのだと(さえ)思います。 ・ところでこの本のオビには、「ロスト・ジェネレーション(失われた十年)を代表する記念碑的傑作がついに現れた!」とあって、この煽りには同意できるのだけれど、前々から思っていたことで(書いたこともあったっけ?)、ニッポンの社会/メディアにおいては、最初はある種の蔑称というか多少ともネガティブな含意と共に名付けられた言葉が、よくよく考えるとかなーりナゾでパラドキシカルなプロセスを経て、いつのまにか寧ろ肯定的な、というか殆ど自信満々なそれに変貌している、という現象が多々あります。オタクしかり。ニートしかり。腐女子しかり。そしてこの「ロスト・ジェネレーション」も既に早くもそうなってきたんだなーという素朴な印象がありました。
by ATSAS
| 2007-06-06 23:01
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