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2007年 12月 07日
・なんかフラフラしている。
・でも頑張って早稲田へ。「Life」の出張イベントー『Life公開ゼミin早稲田~文化系大学生 その可能性の中心』。教育学部は本部キャンパスの端で、僕は普段は西早稲田のバス停から校舎に入ってしまうので、他のゾーンのことはまるきり知らない。学生会館が文学部キャンパスの端に出来ていたことも知らなかった。なので迷ったが、打ち合わせの時間にやや遅れて何とか辿り着いた。 ・パネラーは「Life」学生部に対して、チャーリー、森山君、黒幕こと長谷川君、そして僕。授業形式で30分ごとに一人ずつのパネラーを中心に話を進めるというやり方だったのだが、僕は一番最後の番だったせいで最初の2パートでまったく話を振られず、つい物凄く眠くなってしまった。珈琲を買ってきてもらって何とか意識を取り戻し、後半は結構喋った。4パートとはいえ、実は論議はずっと繋がっていて、色々と思うところもあったのだが、程なくポッドキャストされると思うので、とりあえず聞いてみてください(僕は完全に浮いてます)。客席にはいつもの「Life」組の他、かなり意外な顔もあったりして(だがよく考えたらさして意外でもなかったのだが)、なかなかの盛況。俺の生徒たちの顔もちらほら。 ・終わって、明治通り沿いの居酒屋で、かなり大勢の打ち上げ(いつもの「Life」のパターンといえばそうですが)。でも僕は少しだけ参加してから渋谷へ。ほんとうは今日は大半の「Life」組の面々と同じく、吉祥寺「百年」での仲俣×萱野トークに馳せ参じるつもりでいたのだが、急にサム・プレコップとアーチャー・プレヴィットのソロ・ライヴを積むことになって泣く泣く断念した。 ・だがライヴは素晴らしかった。木下美紗都は僕が観るのでは久々のギター弾き語り。いつものように緊張していたが、声もちゃんと出ていたし、とても良かったと思う。ラストにやった新曲にはすごく感動した。また聴きたい。ショコラ&AKITOはアルバムは全部聴いているけれど、実は不義理にもライヴを観るのは初めてだった。リトクリの栗原君をドラムに迎えてのトリオ編成だったが、もう本当に良い曲良い歌良い演奏で、陶然とした。二人のハモりも完璧。僕の大好きな「防波堤」もやってくれたし、非常に満足した。アーチャーはいぶし銀のようなロンサムでアーシーな世界。できたての曲をたどたどしくやってくれたりとサービス満点だった。そしてそのアーチャーがバッキングに参加したサムのソロ・セットは、ある意味ではシー&ケイク以上に彼の無重力ポップのエスキスが堪能できるブリリアントな演奏だった。客入りも上々で、3時間以上たっぷりと楽しめる、密度の濃いイヴェントになったと思う。 ・音楽は素晴らしかったのだが、例によってひどく頭が痛いのと、会場に入る前から幾つか気になって仕方がないことがあったので、演奏終了後すぐに事務所に戻る。戸塚君と電話。メール数通。事務的な問題は解決したが、その他の問題はむしろ混迷を極めるばかりだ。 ・今日の早稲田での発言など聞くと、佐々木という奴は大層自信満々の、他人を馬鹿にした男だと思う人もいるかもしれない。でもそれは違う。僕は唯物論者にして運命論者なのだが、運命はこれまでの人生で僕にけっして優しくはなかった。僕はそもそも何も自分では持っておらず、何も背後に持つことなく、ほとんどゼロから始めた。運命と名付けられるようなことは、仕事の上でも、私的な事柄でも、むしろ僕の意志や希望を阻むものとして何度も何度も立ち現れた。そのたびに意気沮喪していたら、とっくの昔に頽れてしまっていただろうほどに。自分がこうなって欲しいと願う未来は、ただ願うだけでは絶対にやってこない、という確信が僕には常にある。運命は自分には微笑わない。だから酷薄な運命に抗わなければならない。そう決まっている、ということと闘わなくてはならないのだ。そう思って生きてきた。今もそう思っている。
by ATSAS
| 2007-12-07 23:55
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