|
2007年 09月 29日
・京都へ。といっても着いたのは夕方5時過ぎですが。
・新幹線の中で、高澤秀次『吉本隆明—1945-2007』。痛烈にして極めて真っ当なる吉本批判。「ヨシモトその可能性の外延」という感じ。中上にしても江藤淳にしても、きっちりした実証に基づいて、ヤワなリスペクトを排した時に冷徹とも思える評価を述べる高澤氏の本はいつも面白い。 ・山本精一「画展]@京都shin-biギャラリー。まず何といっても山本さんの絵が素晴らしい。フライヤーや何点かデータで画像を送ってもらったのを見ただけではわからなかった。容易に予想されるような奇天烈なものでは全然なく、もっと静かで強くて美しい。まさに現代の文人画。思わず一点買ってしまった。10月21日まで展示しているので関西の方は絶対行ったほうがいい(もちろんそれ以外の地域の方も行けるなら行ったほうがいい)。。 ・ということで山本さんとトーク。テーマは「POP ARTと文人画」。客席がすこし淋しかったのが残念だったけど、文人画〜ポップ〜抽象〜アバンギャルド〜ノイズ〜音響、などなど、話題は時に意想外のワープを重ねつつ、あっという間に2時間以上。山本さんのユニーク過ぎる価値観とセンスに圧倒されっぱなしだった。 ・終わって、山本さんに吉田屋料理店に連れて行っていただく。初めてだったのだが、噂通りの素敵な店だった。同席は現在京都在住の鈴木祥子さんと、お名前を聞きそびれたキュレイター(?)の女性。コレ持ってきてるなら先ほどのトークの時に見せてくださいよ笑と思ったけど、山本さんお気に入りの中国文人画の本などを捲りつつ、美味しい料理をつまんでビールの杯を重ねた。僕は普段はビールだけでは滅多に酔わないのだが、疲れてたのと旅先だからか、ほんの少しだけ酔ったみたい
by ATSAS
| 2007-09-29 23:50
| DAYS
|
ファン申請 |
||