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2007年 08月 29日
・大塚英志・菅野博之『東京事件』1巻。大塚氏ってこういうのやらせるとホント巧いなースゴく面白いです。タイムトラベル=歴史改変ものとしても秀逸。氏の原作のマンガ、実はけっこう読んだことがないのが多いので、いつか纏めて読んでみたい。
・「現代詩手帖」は「作品特集:現代詩の前線」。和合亮一のが可笑しい(傑作)。若手では、水無田気流と手塚敦史がやっぱり僕的にはかなり良くて、でも最も狂ってるのは安川奈緒の「薬局でのくすぐりが偉大だった日」だと思った。昨年暮れ、なぜか第一詩集『MELOPHOBIA』を献本していただいたのだが、強烈にワケが分からない、だが強烈にオモシロい、という意味では外山功雄『オーデクスバグ』やHOSEのライナーもお願いした小笠原鳥類氏の『素晴らしい海岸生物の観察』にも比すべき、だが外山ー小笠原作品がいわば「内面」みたいなコト/モノを拒絶というか徹底して否定して「言語」に相対しているのに対して、安川さんは「内面」を裏返し情動を露わにすればするほど「言葉」が混乱と失調の極みにひた走ってしまう、という感じで、相当なインパクトを受けた。今度のも凄い。東の川上、西の安川という感じ(安川さんは大阪在住とのこと)。 ・吉増剛造の全詩集と『表紙』、稲川方人の『聖ー歌章』も非常に楽しみだけれど、広瀬大志の久々の詩集『ハード・ポップス』が待ち遠しい。 ・祝『童貞。をプロデュース』大ヒット!!!。松江君、ナオイ君おめでとう。『PART1』をSFCで上映した時の盛り上がりが昨日のことのように思い出されます。9/14(金)まで連日21時より池袋シネマロサにて、9/22(土)から大阪プラネット+1にて公開決定、だそうです。 ・そういえば、『童貞。』レイトロードショーに先だってアップリンクファクトリーで催された松江哲明作品の連続上映に僕は以下のコメントを寄せました。 なるほど確かに〈ドキュメンタリーは嘘をつく〉。だが〈嘘〉とは一体何なのか?、〈嘘〉ってウソのこと?、それってホントの反対?。だったらホントとは一体何なのか?……松江哲明は、歴史上のすべての優れたドキュメンタリー映画作家たち、歴史上のすべての優れた劇映画作家たちと同じく、ドキュメンタリーが嘘をつくことも、その嘘の中に真実が存在していることも、更にその真実の中に嘘が隠れていることも、劇映画がドキュメンタリーであることも、つまり劇とはドキュでありドキュとは劇であることを百も承知で、ドキュメンタリーを撮り続けている。ウソとホントが一緒になって、世界と人生を形作っているのだということを、彼の作品は最高のエンターテインメント性とともに、僕たちに教えてくれる。 ・で、ナオイ君が編集発行するフリペ「SPOTTED701」のVOL.02、「童貞。をプロデュース」スペシャル号に、綿野かおりさんによる口口口の『GOLDEN LOVE』のレビューが載ってます。 ・目と肩と首と腰と足裏が痛い、、、
by ATSAS
| 2007-08-29 23:26
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