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2007年 07月 22日
・宮下裕樹『正義警官モンジュ』4巻。ストーリー的にはちょっと引き延ばし感も漂ってきてるんですが、このマンガの底を流れるヒネクレ度ゼロのヒューマニズムをどうしてもツッコむ気にはなれず、むしろジーンと来てしまうのは僕がアレなんでしょうか。あと僕は昨今の風潮(?)に抗い、絵柄の好みではマンガを読まない(読めない)んですが、でもこの人の絵は上手いと思うというか(というか今や皆さんお上手なので)好みです。
・吉田アミ様が「読め!」と申されたのでアマゾンで既刊3巻を購入し、読みましたよ水上悟志の『惑星のさみだれ』。全然知りませんでしたすみません。深く激しく感動しました。そしてさまざま考えさせられました。ある意味、『ぼくらの』と対になるような。もっとよく考えてみます。 ・六本木にて坂本龍一インタビュー。中華を食しながら色々とお話を伺う。パシフィコ横浜でのHASのコンサートのアンコールでYMOの「CUE」をやって、僕はこの曲にとても愛着があるので非常に嬉しかったのだが、今度のHASYMOの新曲は「RESCUE」。RES-CUE。来週、細野さんユキヒロ氏にも個別にお話を伺って、まとめて「スイッチ」の特集記事になります。 ・ポレポレ東中野で井土紀州監督と『ラザロ』のトークショー。お互いを見知ったのは相当に昔のことだし、去年は馬車道の芸大でも擦れ違ったりしたけれど、井土君とちゃんと話すのは実は初めて。メールでやりとりをしていたスピリチュアル・ムーヴィーズの吉岡文平さんや、顔を見た瞬間に「あ、シアターゼロの」と電撃的に思い出した高橋和博さんや、ポレポレがまだBOX東中野だった頃にスタン・ブラッケージのトークでお世話になった吉川正文さんや(でも僕はその時のことをまったく忘れていた。というか今でもトークした内容がまったく思い出せない苦笑)、その他の「ラザロ」上映委員会の面々(その多くが個々の作品の制作スタッフ出身の学生&元学生さんたちだ)や、たくさんの人に紹介される。呑み会には『レフト・アローン』に続いて『ラザロ』でも音楽を担当している「太陽肛門スパパーン」の花咲政之輔さんもいらっしゃった(この音楽がまた素晴らしいのだ。サントラ盤を買おう)。総勢十数人で、殆どが初対面という状況だったのだが、個人的には最早遠ざかって久しいこの国の映画の世界の話、リアルタイムの自主映画の話を聞くことができて、とても楽しかった。で、つい終電を逃す。映画ということだけではなくて、こういう場処にこそ未来への真の希望があるのだと、マジで思った。
by ATSAS
| 2007-07-22 23:37
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