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2007年 07月 20日
・いましろたかしの名作『デメキング』が、太田出版から復刊された。もうたぶん十年位は昔の話になるが、いましろ作品の面白さを僕に教えてくれたのは、当時、今や伝説のミニコミ(ペーパーコンピレーションと呼んでいた)ショートカットをやっていた桜井通開君だった。作品の多くが入手困難だった頃に、後のブームに先駆けていましろたかしを評価した桜井君の慧眼には恐れ入る。僕も彼の導きによっていましろ作品の底知れぬ魅力にエンカウンターし、その後はいましろマニアの末席を汚してきた次第。当然、KKベストセラーズからの前の単行本も持っているが、今回、もともと未完だった物語に新たに3Pが書き下ろされ、遂に「完結版」と称されるに至った(ちなみに前回も1Pだけ書き加えられていたのだが、今度の本では差し替えられている)。『デメキング』は、すべてのいましろ作品と同様、青春ものともSFものともギャグとも不条理ともいえる、なんとゆうか非常におかしな、すこぶるオリジナリティの高い長編なのだが、このオチにはさすがに唖然としました(笑)。これは絶対、他の人では思いつけない。こういうい言い方を嫌がるひともいそうだけど、吾妻ひでお以後の時空でもっとも偉大な才能は、やはりいましろたかしなのだと思う。
・ヘッズ会議。懸案が山ほど。新計画も山ほど。アイデアが山ほど。さあ、どれだけ実現できるのか。やろうと思ってることを全てやるためには、ちょっと人出が足らないかなあ。 ・ギリギリで今日が最終日であることを思い出し、慌てて上野に赴き大和屋竺『毛の生えた拳銃』。プラトニック・ホモセクシャル・エクスペリメンタル・アクション・ムービー。最終回とあって少しだけ混んでいた。
by ATSAS
| 2007-07-20 23:29
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