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2007年 04月 13日
・何日か続けて、猛スピードで走ってるだけの夢を見た。今日のなんか、大小さまざまな聳え立った円柱の上を落っこちないように必死で跳躍を重ねながら何処かへと向かっていた。こんなわかりやすい悪夢を語るとその含意をひとは簡単に想像するのだろうが、それはまあ当たっている。とはいってもあなたがたが思うような意味ではない。
・松浦寿輝『クロニクル』。松浦氏の本を読むと中井久夫を読んでみたくなる(のに僕はまだちゃんと読んだことがない)。 ・「ローリングストーン」のインタビュー連載のため、佐野元春氏にインタビュー。佐野さんにはすごく昔にたぶん一度だけインタビューした筈だ。あと『(H)EAR』に入っているジョナス・メカス論はもともと佐野さんがかつてスイッチと組んでやっていた雑誌「THIS」に書いたものだった。なんとなくお互い手探り状態で始めたのだが、結果的には非常に盛り上がった。今の佐野さんが考えていること、やろうとしていることは、たとえば坂本龍一さんがコモンズでやろうとしていることともリンクしていると思った。その意味でもこの連続インタビューの連なりは(半ば偶然とはいえ)面白い。 ・一旦、帰宅してあれこれしていたら、不意にスローな目眩が。時々こうなる。よく目が廻る、ってゆうけれど、ずっと動いている時には案外ならなくて、危険なのはこんなふと静止した時だ。ほんの僅かだけうとうとして、視界がゆっくりとフェイドインしてくると、何かを忘れたような気持ちになる。 ・そういえば一時帰宅の際に近所の書店でブッツァーティの文庫とかを買った。光文社のこのシリーズは素晴らしい。河出も品切れのを早く文庫化してくださいな。 ・佐野取材も白金だったのだが、今度は同じRS誌の連載で細野晴臣にインタビューするため、ふたたび白金へ。南北線なんて滅多に乗らないのに、今日は昼夜と二度往復してしまった。細野さんにも単独でお話を伺うのはかなり久しぶりだったが、まもなくコモンズからリリースされる『TRIBUTE TO HARUOMI HOSONO』(コレ、メチャクチャ素晴らしいコンピですよ!)のことを中心に、YMOについて、そして来るべきソロアルバムについて、沢山の貴重なお言葉を戴いた。ちょうどRS誌は第二号が出たばかり(これには坂本さんのインタビューが載っている)だが、細野さんは第三号、佐野元春は第四号に掲載される予定です。 ・物凄く疲れている。まるで躯の中心にじんじんと熱を持った何かが居座っているみたいな。 ・失望と落胆を、しかし冷静に受け止めている自分を感じる。理念にも理想にも変わりはない。しかしそれでも、散文的な現実に沿い続けるのには限度がある。共感は別段不要でも、せめて最低限の理解がなければ。とはいえ、それらとはまったく別の次元で、見えない未来にひどく心躍っている自分も感じているのだ。
by ATSAS
| 2007-04-13 23:26
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